パチもんのタグを作りに@シンガポール
海外旅行に行く目的は様々。
時には、こんなのはいかがですか。
<パチもんのエアラインのタグを作りにシンガポール>
どこにもありそうで、どこにもないお土産になるでしょう。
壁一面のタグが子どもの心を捉えて話さない・・・。
Each LISTs
タグ作りに行く前にすることリスト
- タグ製作に2日〜3日かかる場合があるため、3日以上の旅程を組む
- お店の場所と行き方を確認
- 好きな色や作りたい航空会社、役職を決めておく
- ついでに観光する場所をピックアップ
タグ製作店に到着してからすることリスト
- 入り口にある数々のあらゆるタグをじっくり見せてもらう
- お店のご主人、店員さんと相談
タグの形、色、入れる文字(名前やcaptain・crewなど) - 出来上がりの日、引き取りの日を確認
- お支払い
- 指定の日時以降に引き取り
Explanation for each LISTs
タグ作りに行く前にすることリストの解説
このお店はシンガポールのオーチャードにあるラッキープラザという雑多な建物の半地下に店を構えています。
名前はASIA ENGRAVING STORE(アジア彫刻店)。
ラッキープラザはトリップアドバイザーに掲載されていますので最新の詳細を確認しましょう。
お店自体は英語表記で検索してもトリップアドバイザーのリストに上がりません。
商標権とか著作権とかスルーで作られるタグだから、まぁ、掲載しにくいかな。
googleMAPでは検索可能です。
また、シンガポール・タグなどで検索すると、たくさんの方のブログにも掲載されています。
お店を訪れる前に、作ってもらいたいタグの色や、こんな風に文字が入るとかっこいいな、面白いな、と思うものをいろいろ妄想するのも楽しいです。
航空会社のタグが多いので、やっぱり機長さんのタグとか作りたいですよね。
枚数にもよりますが、タグ制作には数日かかることがあります。
ですので、待ってる間に日本とは桁違いに広いプールへ行ったり、有名な観光名所を訪れたりするとシンガポールを満喫出来ます。
ただ、あくまで旅の目的はパチもんのタグを作ること。
ガーデンバイザベイやマリーナベイサンライズ、ナイトサファリはおまけ。ふふふ。
このスタンスをとるだけで、なんだか可笑しくなって、にやりとしてしまう。
そんなことのために飛行機乗ってシンガポール に来た私…と。
タグ製作店に到着してからすることリストの解説
ラッキープラザの半地下に到着したら、ぶらぶらとお店を探します。
目的の店に一目散に行きたいのに、ぶらぶら?
そう、ぶらぶらして下さい。
このフロアには様々な小売店が所狭しと並んでいます。
誰かのブログで行き先を予習しても、おそらく迷子になります。
勘が良い人は2、3回角を曲がったら、スムーズに辿り着くかも。
おすすめは、時間に余裕を持ち、見当だけつけてわいわい見ながら歩いて回った方が、
「ここにあったのかー!」と、見つけた時の喜びが大きいです。
お店は小さいながら、手前にはたくさんのタグ見本があり、奥には銀の彫刻を主とする商品が並んでいます。
店主のおじさんは簡単な日本語を話されますので、どのタグの何色で、何を刻印してもらうか相談出来ます。
決まったら、紙に書いてお互いに確認し合います。
名前や入れたい文字の綴りに間違いがないかは必ず確認して下さい。
日本人の名前とか、わりと間違えやすいので。
この確認作業中も、おじさんは積極的に営業してきます。
確かに、綺麗なかっこ良いタグがたくさんあって、なかなか選びきれない。
でも、そんなにたくさんパチもんのタグに囲まれて生活するのもなんだか後ろめたい。
厳選して、あのカバンにこれつけて、こっちはお土産にして・・・と、あれもこれも欲しい気持ちを抑えつつ、交渉終了へ。
お値段はシンガポールの観光地ならではの価格。
現在も変わっていなければ、日本円で800円〜1000円くらいです。
我々家族が訪れた際は、現金オンリーでした。
お支払いが終わると、いつ出来上がるかを教えてくれます。
これも紙に書いて渡してくれました。
紙に書いて、と聞くと非常に丁寧な印象ですが、実際は不安になるくらいにちぎり跡のある白いメモ帳の破片です。
後は、その紙をゴミと間違えて捨ててしまわないように大切にしまい込み、引き取り日時以降、お店に取りに行けば出来ています。
Our Personal Experiences
我が家が、タグを作りにシンガポールに行こう!と決めたのはただの思いつきでした。
セントーサ島のプール行きたいねぇとかも話していたのですが、メインはタグ。
飛行機好きな家族が、知り合いからタグの話を聞いて、どうしても欲しくなったようでした。
家人は普段は、あまりあからさまに物を欲しがらないので、作りに行こうと声をかけられた時はその尋常ではない申し出と普段見られない目の輝きに、内心ドキドキしたのを覚えています。
まぁ、タグ作りに行く程度だから、あんまり予定は詰めすぎずに、晴れてたらプール、あとは天気次第で観光名所に行ってみようか、と気楽にスタートしました。
当日、タグ屋さんでは、小学生男子が目をキラキラさせて、あれも欲しい、これも欲しいとたいへんな興奮状態になりました。
お子さん、特に飛行機好きのお子さんをお持ちのご家族は気をつけて下さい。
子どもが大量のタグから選びきれなくて、ぷしゅーとなりますので。
我が家では下のようなガッチガチのパチタグを作りました。
子どもは贅沢にパチタグ2枚、というか1枚に絞れなかった・・・
なかなか綺麗な出来上がりで満足しています。
こんなにキラッキラでアピールしまくりのキャプテンは他にはいない。
白地にブルーでANAも子どもならではの作品。丸い飛行機が可愛らしいです。どこかのキャラクターだとは思いますが・・・。
それにしても、各社エアラインだけではなく、上記のようなキャラクターやあらゆるものを刻印してくれるこのお店。
商標権、著作権、なにもかもをスルー。
アジアならでは。
日本では、このような他者への乗っかり商売はまかり通らないでしょう。
シンガポールでこそ、このお店が成り立っているわけで。
そして、真から本物に似せた悪質な偽物ではなく、もとのタグ自体はお店がどこかから買ってきたものであり、そこに自由に文字や絵をカスタマイズする、このなんだか素朴な手順が、パチもんであってもほのぼのさせてくれているのかもしれません。
変に摘発されずに、皆が旅行しては買いにくる理由は、これなのかも。
CONRAD名物のあひるちゃんと一緒にパチリ
後ですね、このような小さな目的で海外旅行を決めて行動に移すと、不思議なことに海外旅行自体がなんだか気軽なものに感じ始めるのです。
ものすごく有名な観光名所に行く、名物の食べ物を食べる、目的とする地方を制覇など、一番とする目的が大きいほど、旅行自体が大層なものに感じられ、フットワークを鈍らせることもしばしば。
本来、旅行は楽しいもの。
気軽に飛行機に乗って、ちょっとした用事を済ませて、ついでに観光。
これくらいがストレスなく、ちょうど良いのではないでしょうか。
そして、もし予定通りにいかなくても、そもそもの目的が小さいのでそれに付随するおまけに対していらいらしない。
私も過去に、お天気に左右されるアクティビティや、時期によって大混雑する場所を旅程に組み込んだため、思っていた通りに予定が進まなくなると悲しいやら腹立たしいやら、仕方ないこととわかっても相当ストレスに感じていました。
しかし、心持ちから目的を変えた結果、かなり気楽に行けるようになりました。
そうこうして繰り返し旅行をするうちに、自分なりの準備や上手くいかない時の対策を会得し出すのです。
そうなれば、あとはどこに旅しても、それなりに楽しいことを発見出来るでしょう。
ただし、私が唯一、ストレスだろうが、手間だろうが出国前に綿密に調べた方が絶対に良いよ!と声をあげたいのは、目的地までの移動手段だけです。
もちろん、今回のタグ屋をのぞいてですが・・・( *`ω´)ノ