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プライドパレード@バンクーバー

LGBTQ

みんな違ってみんな良い

自分は自分

難しいこと抜きで、これらは生きていく上で大切なんだよ、と伝えたい。
そう思ったので、小3男子をバンクーバーのプライドパレードに連れて行きました。

https://www.instagram.com/p/B0wxUkZnJTF/

Pride parade Everyone can be happy.WHOOOO!小3男子と参加たくさんのレインボーグッズを頂くみんな、優しい#summer #vacation #holiday #Vancouver #Canada #British Columbia #pride #parade #denmanstreet #daviestreet #lgbtq🌈

 

Each LISTs

プライドパレードに行く前にすることリスト

  1. 人に迷惑をかけない程度の<自由>について話し合う

  2. 人の心と体の素晴らしさを理解する

  3. 多数決は正義ではないことを知る

  4. 熱中症予防をする(帽子、サングラス、飲み物、クーラータオルなど)

  5. バラマキブレゼントを入れる袋やリュックを準備

パレードに到着してからすることリスト

  1. なるべく日陰で見やすい場所をゲット

  2. 小さい子、ご老人、体の不自由な人はパレードの人混みでたいへんなので優しくする

  3. バラマキプレゼントは積極的にもらう

  4. 音楽に合わせてノリノリでOK

  5. 疲れたら無理せず、休む

  6. 思いがけない部分が出ているパレード参加者に驚かない

 

 

Explanation for each LISTs

プライドパレードに行く前にすることリストの解説

<自由とはなんでもいいことではない>このことを理解するのが大前提。
我々は社会に生きています。それぞれを大切にして否定せず、何事にもチャレンジしていきたい。しかし、そこに他者への著しい強制がある場合、それは自由とは言いません。わがまま、自分勝手です。
自分らしく生きる自由には他者への配慮が存在することを認識しましょう。そして、その配慮はルールにもなり、国や地域、ひいては個人間に異なるルールがあるだろうことを想像しましょう。

人の心と体の素晴らしさについて子供と話しませんか。
外側の構造から内側の内臓まで。見えない心がいかに体に影響するか。自分ってこんなに複雑で知らない部分が多かったんだと分かれば、男性・女性の二つだけに分けている行為がいかに大雑把であるか気がつくはずです。

多数決は物事を決める時によく使われますが、正しさを決めることではないと理解しなければなりません。多い方が正しいのではなく、とりあえず多い方に決めたら、その後の人々の行動がだいたい一致する為トラブルの数が減る、それだけです。正しさは量では決まらない。子供にもわかると思います。

では、これらの話しを日常から行い、いよいよパレードへ行こう!となったら、リスト4、5に移ります。

パレードは夏の暑い時期に行われます。カナダは涼しいと言いますが、人混みの中、お日様にさんさんと照らされて立ち続けるのは疲れるので、しっかりと熱中症予防対策を取ります。
帽子は必須です。飲み物もお店が混むので持参しましょう。
パレードではステッカーやバッジ、キャンディーに旗など、いろいろなものが無料で配られます。手に持ち続けるのは疲れるので何か袋を持って行きましょう。

パレードに到着してからすることリストの解説

パレードルートのどこで観ても楽しめますが、パレード自体が2時間近くになるため、暑い日は日陰がおすすめです。パレードルートとなる通りにはたくさんお店があり、その建物の影になる場所が確保出来ればラッキーです。

大人気のパレードには、当然、たくさんの人が集まります。気をつけたいのは、その中には小さい子や年配の方、体の不自由な方々も参加されているということです。我先に行動せず、よく周りを見て困っている人には自然と手を貸せるよう気を配りましょう。言葉は通じなくても、少し道を譲ること、笑顔で手を貸すことが出来れば十分です。
プライドパレードはマジョリティ、マイノリティにかかわらず、皆が幸せにハッピーになるべきだ、という理念も含まれています。

パレードではパレード参加の企業、会社、グループからいろいろなプレゼントがもらえます。キャンディーが降ってきたり、キラキラの飾りがもらえたり。最前列近くだともらいやすいので、どんどん手を差し伸べていただきましょう。サブウェイの割引券の時もありましたので、大人も嬉しい。もらい過ぎた時は近くの方に譲りましょう。
ステッカーやポストカードなどは対象企業のウェブサイトを見ることで新しい発見があるかもしれません。うちの家では、デザインが素敵なものはダイニングに飾っています。

パレードは各出場チームによって様々です。子供が喜ぶ大型トラックやバスの登場、飾りが山盛りのフロート、集団でダンス、加えて、これらに欠かせないのが音楽。それはそれはノリノリの曲が続きます。ドラッグクイーンも車椅子の参加者も体を揺らして楽しそう!
ここはひとつ、フゥゥーーー!♪と、参加するに限ります。自分の心のままに楽しむ、それが大事。

https://www.instagram.com/p/B0wydBeHMu0/

gorgeous queens クイーンが目の前に来ると、少し緊張してしまう#summer #vacation #holiday #Vancouver #Canada #British Columbia #pride #parade #denmanstreet #daviestreet #lgbtq🌈

 

長いパレードの途中、こまめに水分補給をし日陰で過ごしていても、立ちっぱなしでは疲れてくるかもしれません。そうなったら早めに人混みを抜けて、空いている通りに移動、少し休憩しましょう。強いバンクーバーの日差しは思いの外、体力を奪っていきます。現地に長く住んで慣れている人以外は、念には念をいれた自己管理が大切。

楽しいパレードを楽しいまま覚えて置くためにも、自分の体と健康が第一。

項目6は、おまけとして触れておきます。というか、海外で避けては通れない、どこまで露出してOKか?の問題。普段の夏のバンクーバーでは、上半身裸の人をビーチや海岸沿いで割と見かけます。プライドパレードの日は・・・。特に多いとは感じません。奇抜な衣装の人はたくさんおり、際どい衣装もちらほら。女性のニプレスだけ、男性のちんがほぼ透けてるなどもあり。しかし、著しく不愉快な見せ方ではなく、パレードの衣装としてそうなっていると受け取れるものばかりでした。内心、驚きつつもアートや表現の一部として受け止めるようにしましょう。極端に露骨なものはないと思いますが、もし遭遇したら目を逸らせば良いのです。見るも見ないも自由。

 

 Our Personal Experiences

2019のプライドパレードもカナダ首相のジャスティントルドーさんが来ていましたね。
カナダはデイビーストリートというLGBTQの方が多く集まる有名な通りがあるくらい、多様性が受け入れられています。

我々はデイビーストリートを西へ突き当たりまで行ったところでパレードを見ました。

www.google.co.jp

ちょうどCactus Club Cafe English Bayと通りを挟んでお向かい側の歩道でした。
韓国人のお姉さんやアジア系のおじいちゃんなどが近くにいらっしゃって、パレードで配られたキャンディーを子供に分けて下さり、幸せな気持ちになったことを覚えています。

パレードに行くまでは、やんちゃな感じの人たちがウェイウェイ言ってるエリアもあるんだろうな、と少々心配しておりましたが、デイビーストリートをずーーっと歩いている時もパレードを見ている間も、驚くようなことはなく、基本は節度ある状況しかなかったです。
かっこいい警察の車も止まっていました。

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感じたのは、とにかくパレードは楽しい!ということ。
ここで見ようと決めていた場所が割と人の流れのあるところだったため、少し遅れて到着したのですが、うまく隙間に入ってほぼ最前列で見ることが出来ました。

ドラッグクイーンの皆様の美しいこと!
ダンスやフロートのウキウキした雰囲気!
でっかいトラックには子供の目が釘付け!

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2時間近く立ちっぱなしで見た後に子供が言ったのは
「楽しかったし、面白かった。すごいの作ってあったな、いろんな人、いるな。
( ・∇・)みんなめっちゃ楽しそうやったな」
でした。

『うん、いろんな人、いたよ。(それをわかってほしかったから)一緒に来て良かったよ』と心の中でほっとしました。

好奇の目で見るだけで終わらず本当に良かった。
地球にはいろんな人がいる、それを小3で体感出来て良かった。

そんな風に思いながら、イングリッシュベイ沿いをバス停まで歩いて移動中、交通量の多い道路に差し掛かりました。
と、子供が
「ボールズが見えてる、お母さん、すごい服やで、見て」と。
前を見ると、上下メッシュの洋服のお父さん、メタル系衣装のお母さん、普通の子供さんという家族がいらっしゃいました。
ボールズ・・・たまたま・・・。
そこには靴紐を直すお父さんとメッシュにつつまれたお父さんのボールズが。
仕事柄よくお目にかかるので、私もそんなに驚きませんが、紫のメッシュに包まれたぼーるずはレア。

靴紐を直し終わったお父さんとご家族は、その偉大なる風貌から交通量の多い大通りにおいて車を非常にスムーズに止め、あっという間に渡れるスペースを作ってくれました。
「・・・あの人たちについて行こう・・・」
子供の判断は功を奏し、その後、バス停まですいすいでした。

多様性と一言で表せないくらい一人一人異なる私たち。
理解し合うのは難しい場面もあります。
その中でプライドパレードというのは、五感を使って異なる相手にアピールし、そして相手を知る良い機会になると思うのです。
しかも、めっちゃ楽しい。
一度、まっさらな気持ちで見る価値があると思います。

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